エアコンに定期的な掃除が必要なのは、業務用でも同じこと。しかし、天井埋め込み型の場合は、ビルや商業空間などの高い天井に設置されていることもあって、素人には文字通り手の届かない作業になります。
ただし、天井埋め込み型でも、オフィスや飲食店などのそれほど高くない位置に設置されている場合は、自分でもできる方法があります。できれば自分で手入れしてきれいにしておきたいという方のために簡単な方法をご紹介します。
自分でできる範囲のこととプロに依頼したほうがいいこと、それぞれについて紹介していますのでエアコンクリーニングを検討する際の参考にしてください。
天井埋め込み型エアコンにも掃除は必要
<業務用も家庭用も汚れる場所は同じ>
エアコンは室内から取り込んだ空気を熱交換器で冷やし、ファンで再び室内に送り出すことを繰り返して冷房(暖房の場合はこの逆)しています。このしくみは業務用にも家庭用にも共通しています。
エアコンで汚れやすいのは空気の通路になる部分です。吹き出し口周辺、フィルター、熱交換器のフィン、送風ファンには汚れがたまります。厨房で使われている場合は油煙でベトベトになっていることもあります。
<汚れがたまると電気代が上がる>
ハード使用に耐えるように作られている業務用エアコンは、掃除する必要がないというのは誤解です。エアコンをつけているのに冷えない、温まらないと感じるのはフィルターが目詰まりしていたり、送風ファンが汚れて風力が低下しているせいかもしれません。
汚れたまたままで運転を続けると冷暖房効率が悪くなるだけでなく、正常時よりも多くの電力を消費するので電気代にも影響します。
<さらに汚れがたまると健康被害の原因に>
エアコン運転中に出る水分をためておくドレンパンの汚れをそのままにしておくと、汚れをエサにカビや細菌が繁殖して悪臭を放ったり、アレルギー物質を空気中にまき散らすことになります。エアコンの汚れた空気がアレルギー性炎症や呼吸器疾患などの健康被害を引き起こすことにもなりかねません。
お客様や従業員への影響も考えなければならない業務用エアコンの場合は、衛生管理の面からも定期的なクリーニングを心がけたいものです。
天井埋め込み型エアコンの掃除手順 その1.フィルター掃除編
<フィルター掃除は自分でもできる>
オフィスや店舗でお使いの天井埋め込み型エアコンでも、脚立が使える高さであれば自分で掃除できます。ただし、自分でできるのは表面パネルとフィルターだけです。
掃除の前には必ず、プラグまたは専用ブレーカーを落とし、電源が切れたことを確かめてから作業にかかってください。
<まず、フィルターを取り外す>
表面パネルを外すとフィルターが現れます。天井埋め込み型エアコンのフィルターは、家庭用エアコンと違って水平にセットされています。エアコンによって4方向から抜き取るものと2方向から外すものがあるので、取扱い説明書で確認するとよいでしょう。
<次に、掃除機と水洗いで汚れを除去>
はずしたフィルター表面のホコリを掃除機で吸引した後、中性洗剤をつけてブラシなどで汚れを洗い流します。
<最後に、乾燥させて元通りに装着>
きれいになったフィルターの水気を十分に切り、ドライヤーまたは天日で完全に乾燥させてから元通りに取りつけます。パネルの表面が汚れていれば拭き取ります。
天井埋め込み型エアコンの掃除手順 その2.分解掃除編
<難易度の高い分解掃除はプロに依頼を>
素人が無理をしてエアコン内部のクリーニングを試みることはおすすめできません。高所に設置されている天井埋め込み型エアコンの場合は作業の危険性も加わるのでなおさらです。
業務用エアコンは構造が複雑にできています。エアコン内の奥深くに潜んでいる汚れは外からでは見つけられないため、いったんエアコンを分解してみる必要があります。多くの部品を分解し、洗浄後に再び組み立て直す作業は、経験を積んだプロにしかできない高度な技術のいる作業です。
<ここまでやる。プロの分解掃除>
依頼を受けたプロが最初に行なうのは、床や壁など作業場周辺の養生です。フィルターやファンなどの部品をはじめ、ビスや配線などを一つひとつ外した後、プロ仕様の高圧洗浄機でエアコン内部を隅々まで丸洗いします。取り外した部品は専用の洗剤で汚れを落とします。
全ての洗浄が終わったら本体と部品をきれいにふき取り、はずした部品を用いて元通りのエアコンに組み立て直します。
最後に、試運転させて冷暖房や送風機能が正常に作動するかどうかを確認するのはもちろん、室外機やリモコンの作動状況も確かめ、養生を外して清掃を終えたらようやくクリーニング完了です。
汚れの度合いにもよりますが、所要時間は3~4時間を目安とお考えください。
ダイキンエアコンをお使いの方へ
チタンアパタイトフィルターのご紹介抗菌フィルターを付けるだけで菌やウイルスを抑える“健康空調”を実現
ダイキンの天井埋め込み型エアコンをお使いの方に新素材フィルターのお知らせです。
新フィルターに使われているのは「チタンアパタイト」という素材です。ダイキン工業が着目した素材で、※空気中の菌やウイルスを99%も吸着して抑制するという作用があります。
この新フィルターのよさは、使用中のエアコン(ダイキン製に限ります)のフィルターに重ねて装着するだけで使える点にあります。取り付けも簡単で、エアコンカバーを開けて使用中のフィルターを 取り外し、チタンアパタイトフィルターを既存のフィルターに取り付けるだけ。フィルター掃除のついでにこのフィルターをプラスすれば、お使いのエアコンが抗菌効果のあるエアコンに生まれ変わります。
これからの時代に求められる、オフィス空間や商業空間での健康空調を実現するチタンアパタイトフィルターをぜひご検討ください。
詳しい資料をご希望の方は、エアコンクリーニングをご依頼の際にお申し付けください。
※ウイルスの吸着効果は試験空間内でのテスト結果で、実使用空間での実証結果ではありません。
空調設備メンテナンスのプロである私たちを天井埋め込み型エアコンのクリーニングにお役立てください。
私たち「双葉設備興業」は1972年の創業以来、空調・給排水設備のメンテナンスひと筋に歩み続けてきた専門家集団です。オフィスビルや飲食店、商業施設などにおける施工・補修の実績を積み重ねることで培った独自の技術とノウハウを生かし、店舗・オフィス・ご家庭へのエアコンクリーニングサービスをご提供しています。
創業時からの方針は「迅速で、丁寧で、安心なメンテナンス」。規模の大小を問わず、お客様に納得していただくことをモットーに、社員ひとり一人が全力で仕事に取り組んでいます。
空気にも安全性が求められるようになったいま、エアコンクリーニングの重要性も高まってきました。これからの快適で健康な空調環境づくりに、空調のプロである私たちの技が少しでもお役に立てればと願っています。
エアコンクリーニングに関することは、私たち「双葉設備興業」にお気軽にご相談ください。