エアコンは、室内の空気を取り込んで内部にある装置で温度を調節した後、再び室内に送りこんで室温を快適に保っています。こういう仕組みであることから、内部には空気中のホコリやハウスダストなどがたまります。これを放置したまま使い続けると不純物が蓄積されるだけでなく、冷気による結露が加わって、エアコンの内部にカビや有害物質を発生させてしまうことになります。
とくに、要注意なのはいわゆるシーズンオフ期間。使わずにいる間にエアコン内部でカビが大量に繁殖している可能性があります。
そうなる前にエアコンのホコリ対策を始めてみませんか。
たかがホコリ?!実は菌やウイルスの温床です
綿ぼこりという言葉があるように、ホコリの正体は主に布製品から出る繊維くずです。これに人の体から出たアカやフケ、花粉、ペットの毛などが混じって、まとまったホコリが作られていきます。
さらに、ホコリの中でもとくに厄介なのが、目に見えないほど小さいハウスダストです。ハウスダストにはダニの死骸やフン、細菌やウイルスが含まれていることがあり、呼吸によって体内に入ると、アレルギー症状や呼吸器系統の病気を引き起こすことにもなります。
たかがホコリとあなどらず、増やさない、ためない工夫を心がけておきたいものです。
<まずは、フィルターから>
エアコンをつけると、ホコリを含んだ空気は室内機に取り込まれ、フィルターを通してエアコンの中に入ります。ホコリは内部にもたまりますが、最前線でホコリの侵入を防いでくれているのがフィルターです。それだけにホコリがたまりやすいのもこの部分。掃除をせずに放っておくと、ホコリで目詰まりを起こし、空気をろ過するというフィルター本来の機能を発揮できなくなります。そうならない前にたまったホコリを取り除きましょう。
まず前面パネルを開けて左右2枚のフィルターを外します。フィルターは下端の部分を持って引きずり下ろすと抜き出せます。新聞紙などの上にフィルターを置き、掃除機で表面に付いたホコリを吸い取ります。まとまったホコリが取れたら水洗いし、取れない汚れには中性洗剤を使います。きれいになったら水気を切って陰干しし、完全に乾いてからエアコンに装着します。
<次は、ルーバーです>
ルーバーというのはエアコンの吹き出し口に付いている風向を変える羽根のことです。ここも冷暖風の通り道になるので、ホコリ汚れが付きやすい部分です。取り外して本格的に掃除するとなるとやっかいですが、付いたままでもホコリを取り除く程度の掃除はできます。
コンセントを抜いた状態ではルーバーは閉じているので、ゆっくりと持ち上げて手が入るぐらいの角度まで開きます。すきま用ノズルのついた掃除機でホコリを吸い込んだ後、残った汚れを雑巾か、濡れティッシュなどで拭き取ります。吹き出し口にも汚れが付いているようなら、拭き取っておきましょう。
<最後に天面も>
室内機の天面部分にもチリやホコリが積もっていることがあります。掃除機で吸い込んだ後、雑巾がけをしておきましょう。
ホコリはためると掃除も大がかりになり、簡単に片づきません。できればフル稼働させた季節の後で掃除をしておくと、オフシーズンの間にカビが繁殖するのを防ぐことができます。
エアコンを掃除する際は、感電などの事故を避けるために、必ず事前にコンセントを抜いておくようにしましょう。また、高い位置にあるエアコン掃除には、しっかり固定できる脚立を用意してから作業にかかってください。
エアコンクリーニング業者に依頼した方がよいケース
次のようなことに思い当たる点があればプロに依頼することをおすすめします。
<2年以上エアコンの内部を掃除していない>
一般的に、エアコンは1年に一度を目安に掃除したほうがよいとされています。2年以上掃除せずにいたエアコンは、相当汚れていると見てよいでしょう。もう、自分で掃除しても十分きれいにならないかも知れません。この際、思い切ってプロの業者に依頼しましょう。
<ときどきエアコンから変な音がする>
正常に作動しているエアコンは、送風音がするぐらいで耳障りな音がすることはありません。もし、お使いのエアコンから異音が聞こえるとしたら、内部に何らかのトラブルが起きているせいかも知れません。少々の騒音ぐらいかまわないなどと無視せず、エアコンに詳しい業者に点検を依頼することをおすすめします。
<中古品のエアコンを使っている>
中古品の場合は過去にどんな使い方をされてきたかがわからないだけに、外見では異常がないように見えていても、エアコン内部に欠陥を抱えているかも知れません。中古品の場合は、クリーニング業者に掃除を兼ねて内部点検をしてもらうとよいでしょう。
<冷暖房の効きが悪くなってきた>
エアコンをつけても設定した温度にならず、室内がいつまでも涼しくならない(または暖かくならない)のにはいくつかの原因が考えられますが、一つは汚れがたまって冷暖房能力が落ちていることがあげられます。フィルターを点検してみてそれほど汚れていなければ、トラブルの原因はエアコン内部の汚れにあるのかも知れません。業者に相談し、掃除と点検を依頼してみましょう。
エアコンのホコリ対策はプロに任せるのもおすすめです
何年も使い続けているエアコンや長期間使わずにいたエアコンには、相当な汚れがたまっていると考えてよいでしょう。エアコンの内部構造まで蓄積された汚れには分解掃除が必要です。徹底的なクリーニングをご希望なら、プロに依頼することをおすすめします。
<エアコンの掃除はフタバセツビにおまかせください>
私たち「双葉設備興業」は創業以来約50年間、空調設備等の保守・メンテナンスひと筋に歩んできた企業です。
これまでに手がけてきた空調設備・換気設備のメンテナンスノウハウを生かして、店舗・オフィス・ご家庭のエアコンクリーニングサービスをご提供しています。
適切なメンテナンスを施すことは故障率を下げ、エアコン寿命を伸ばすことにもつながります。室内機だけでなく、室外機のクリーニングにも対応しています。
エアコンのお手入れに関することなら、私たち「フタバセツビ(双葉設備興業)」にお気軽ご相談ください。